事業拠点

南相馬工場

福島県喜多方市にて創業開始をした日本エンコン株式会社は、2019年に緊急用シャワー製品および高機能服の製造機能を南相馬工場に移転・集約をいたしました。

日本エンコンによる緊急用シャワー品質

緊急用シャワー・洗眼器の用途に最適な部品を選定管理

国内外の規格に対応した部品を在庫管理

緊急用シャワー・洗眼器はプラントの一部として設置されることが多いため、高い水準の品質要求に答える信頼実績のある部品を使用しています。海外規格に対応した部材も標準在庫し、海外案件へも柔軟に対応いたします。これらの部材が混入することが無いよう材質や規格による識別を適切に行い、PMI分析器によって材料をチェックできる体制を整えています。

JIS規格で製作された専用部品

緊急用シャワー・洗眼器は、世界的に欧米規格が主流のため、海外規格の材料・寸法・ネジで設計されています。
弊社製品は日本国内で設計製造しているため、JIS規格の材料・寸法・ネジとなっており、日本国内での設置計画や施工メンテナンスが行いやすいものとなっております。
在庫も国内にございますので短納期での対応が可能です。

自社工場内の加工で特注対応や試作開発が向上

工場内 金属加工

南相馬工場への移転で、金属加工を自社内で行えるよう設備人員を増強したことが大きな特徴です。これにより、特注や試作開発で設計からの細かな要求、工場からの細かいフィードバックが可能となり、顧客からの要求や試作品への要求に従来に比べ、さらに寄り添うことが出来るようになりました。

1.板金加工(レーザー加工機とベンダー)

ステンレス板を加工できるレーザー加工機とベンダーを同じメーカーの同世代でそろえています。特注や試作では板金部品が多用されますが、自社内に加工データや加工方法が蓄積されることにより、試作や量産のスピードが向上します。(レーザー加工機でプログラム段取りの様子)

2.研磨加工(円筒研磨機)

緊急用シャワー&洗眼器で用いられる配管の研磨の様子。
社内で研磨加工が可能のため、特注仕様でも美麗な仕上がりをご提供できます。
研磨された緊急用シャワー&洗眼器は設置場所の美観向上に貢献します。

3.切削加工(NC旋盤)

旋盤加工とは、配管など円筒形状の加工対象物を回転させながら刃物状の加工具を当てて加工する技術です。
この技術を用いることで、他社では真似できない特殊形状の給水接続を実現しています。

受注生産で1台1台ていねいな組立 金属加工

弊社では特注仕様で受注することが多いため、製品は受注生産が主流となっております。受注した製品は熟練工により1台1台ていねいに組み立てられます。製作マニュアル等、ISO9001に基づいた手順で製造検査を行います。

長年培ってきた技術を生かし、精密な緊急用シャワー&洗眼器をご提供します。
洗眼器の給水部周りなど、細かなパーツが多く組み合わさる部分は確かな技術が無ければ組立できない、非常に難しい構造となっています。

洗眼器の重要部分の組立の様子です。角度やねじこみ加減等のバランスを求められる難しい工程です。

製品検査

外観検査、寸法検査、耐圧検査、といった様々な検査を行い、確かな品質を保証します。

お客様に安心してお使いいただけるよう、すべての製品で基準にあわせた水流検査を行い、品質を確認しています。
世界レベルの品質・性能を満たし、だれもが納得する緊急用シャワー&洗眼器をご提供します。

水流検査、耐圧検査で適切な圧力、水温で試験を出来ているか確認します。
顧客要求がある場合は、設定値を変更して検査を実施します。

緊急用シャワーは、ANSI規格で定められている「1分間に75.7 Liter以上」の大量の水を流すことを確認しなくてはなりません。工場内ではこれを十分に供給できる試験設備を整えております。

緊急時に眼を洗う機能を最大限生かした形状の洗眼器です。
水が通常の洗眼器のような「点」ではなく、「面」で眼にあたるため、緊急時でも眼へのダメージを極限まで減らしています。

梱包出荷

1台1台手作業で梱包され、出荷します。
製品はおおよそ9つのブロックに分けられた状態で梱包され、数量を確認しながら箱詰めされます。
出荷待ちの製品は大切に自社工場に保管されます。

製品は、1台ごとに注文番号とシリアル番号で紐づけられるよう識別されています。出荷以降も製品に表示されたシリアル番号をいただければ、記録を追いかけることができる体制を整えています。

標準的な緊急用シャワー&洗眼器はおおよそ30kgほどの重量になります。
手積みも可能ですが、2名での運搬を推奨します。
最終チェックを受けた後、お客様の元へ出荷されます。

日本エンコンの緊急用シャワー&洗眼器の品質

受注した製品は、1台1台熟練した職人により製作されます。
ステンレス配管は一般配管と同じように組み立てるとうまくいきません。
蓄積された社内ノウハウのもと、安定した製品を製作しています。